しじみを冷凍するとどうなる?
食材の多くは、冷凍すると栄養素が壊れたり、減少したりしてしまいます。
しかし、しじみに含まれるオルニチンは、冷凍すると増加する事がわかっています。
増えるのはオルニチンだけで、他の栄養素の量は変わりません。
なぜオルニチンだけが増加するのでしょうか。
それは全て解明されたわけではないのですが、しじみは移動する事が出来ないので、環境の変化に対応し、身を守るためではないかといわれています。
しじみは淡水と海水が混じりあった汽水域に生息しています。
塩水につけてもオルニチンの量は増加し、しばらく空気中に放置すると、コハク酸などのうまみ成分が増えます。
このように、極限状態に置く事で、じじみは体内の成分を調整し、生き延びようとするのです。
冷凍保存の方法は、砂抜きをしたしじみを保存袋に入れて、冷凍庫に入れるだけです。
ゆっくり冷凍した方がオルニチンの量が増えます。
急速冷凍しなくても、家庭用の冷凍庫で十分です。
マイナス4度で冷凍すると、オルニチンの量は最大8倍にもなるそうです。
冷凍されたしじみを通信販売等で購入する事も出来ます。
すでに砂抜きもされており、すぐに使えて大変便利です。
ただ、これらは急速冷凍されているので、オルニチンの量は、ゆっくり冷凍したものより劣るかもしれません。
くれぐれも、冷凍しじみを自然解凍しないようにしましょう。
成分が流れ出てしまいます。
調理するときは、水ではなく熱湯に入れるようにすれば、おいしいしじみ料理が楽しめます。